神奈川県公立中学校
・ノートテイクに時間がかかり、授業中に写しきれない。 ・先生の話を聞きながらメモを取ることが難しい。 ・書くと疲れて頭痛がする。
実施
中学3年新学期初め頃担任、副担任
中学校3年・授業中、全教科でのタブレット使用(主にノートテイク、プリント類の撮影によるデータ化及び書き込み、メモ書き、連絡帳代替)
前学年(中2)の時点で提出した書類(WISC-Ⅳ、URAWSS、クリニック発行の心理評価所見と診断
中学校3年・全教科でのタブレットの使用(体育は除く)
【良かった点】 ・タブレットを使う時間が増えて、ノートの取り方が上手になった。 ・プリント類の管理がデータ化によってできるようになった。 ・タブレットが常に自分の所にある状態が多くなったことで、本人が必要な時にすぐに使えるようになった。 ・紙のノートと同じにように自己管理がしやすくなった。 タブレットの保管のために、職員室に頻繁に行き来しないですむようになった。休み時間が確保できるようになった。 【悪かった点】 ・タブレットの保管場所が職員室に限定されていた為、体育の時間の前後の短い休み時間に職員室の行き来と着替えをしなくてはならず、次の授業に間に合わせるのに大変な苦労をした。それにもかかわらず、次の授業の教科担任に「授業に遅れないように!」と理由も聞かずに叱責を受けることが多く、やるせなさを感じていた。
備考・「教室の自分のカバンやロッカーにタブレットを保管させてもらいたい」と本人は先生に相談して話し合ったが、認めてもらえなかった。体育の時間中は、教室のカギを閉めるので、教室に保管でも問題ないと思ったのだが、中2でタブレットを使用した時は、職員室管理だったから、「あえて変える必要はない」との判断だった。本人はタブレット を使いたいのでそのルールをしっかり守って実行していたが、精神的肉体的な負担が大きかったようです。職員室に頻繁に行く姿や職員室の入り口で立っている姿を何も知らない生徒が見て、揶揄することもあったらしいです。そういう些細な事の積み重ねが辛くなり、学校に行けなくなることもありました。