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定期テスト
国語問題代読
更新: 2021年8月30日
配慮が必要な分野
読む

困難の状況

学校

石川県公立中学校

困難の詳細

・テスト問題を読むのに時間がかかり、時間内にテストを終えることができない。 ・どこを読んでいるのかわからなくなる。

申請・相談情報

相談した時期や相談先

中1、3学期特別支援教育コーディネーター

申請時期・申請内容

中学校1年3学期 英・数・国・理・社の問題文代読

申請時の添付書類

WISC4,DEM,URAWSS,STRAW-R,レイの複雑図形検査,レイの超覚醒記憶検査,URAWSS-English,標準読書力テスト,稲垣式ガイドライン,抽象後理解力検査,宇野式課題(音削除課題、逆唱課題、図形直後認識課題)

実施ステータス・時期

実施ステータス
実施時期

中学校1年

学校の対応

中学校1年国語のみ問題文代読

備考

特記事項

小学校1年生から特別支援学校の巡回相談とつながっており、子供の状況を把握している巡回相談から学校に助言を続けていた。小学校の頃に代読の実績があることを巡回相談が把握していたので、助言の中で学校に代読の提案をした。実際の配慮が開始されたのは2年生1学期の定期試験から。代読者は特別支援教育コーディネーター(特別支援学級担任)が担った。当初は代読効果が得られず、方法を模索する必要があった。試行錯誤を繰り返す中で、3年になって代読者が代読しながら読む箇所をペン先でポインティングするという方法に辿り着き、格段に効果が得られるようになった。

今後の展望・その他

備考高校入試を意識しながら、特別支援教育コーディネーターが効果のある配慮を計画的に模索した。当初、代読の効果が得られなかったので、定規を使って問題文を見やすくしたり、問題用紙を拡大する方法も試してみたが、いずれも効果はなかった。ポインティングしながら代読するという方法が見つかって、子供は読みの負担が減ってよかったと話す。テストの点数が上がって、家庭での勉強に身が入るようになった。保護者は希望が叶い喜ぶ一方で、高校入試でも代読での配慮を得られるかどうか思案を始めた。学校では代読の効果を感じた教員たちが、主体的・自主的に高校入試に向けて準備をしていく必要を感じ始めた。高校入試の本番で誰が代読者になっても良いように、教員達が交代で代読に当たるようになった。 なお、検査はWISC,DEMは医療機関で、その他は特別支援学校巡回相談員が実施した。