神奈川県公立高等学校
・全ての音が大きく聞こえるタイプの聴覚過敏で、他の感覚過敏に比べて脱力発作に直結するため注意が必要 ・特に、突然の大きな音(警笛、太鼓などの打撃音)ではその場で脱力する可能性もある
実施
合格発表当日副校長
高等学校1年・音や声が大きくなりがちな教科(音楽・体育・家庭科)について、必要に応じて個別、別室授業
診断書,WISC4,聴覚過敏スコア(Khalfa et ai, 2002)の日本版 、聴覚検査、SISI検査
高等学校1年・音や声が大きくなりがちな教科(音楽・体育・家庭科)について、必要に応じて個別、別室授業
・体育は、体育館で行う体育のみ別室。体育着の着用も免除された。 ・音楽と体育は加配の教員がついた。 ・家庭科は校内の教員で調整。 ・配慮にあたり、「本人からの言葉が一番だから」と副校長先生から依頼があり、本人の言葉で困難の説明を書き、その内容を副校長先生から教職員全員に周知してくれた。連絡担当の先生が、全校生徒の前で代読してくれた。
備考・中学と高校の間で応報交換が比較的スムーズにできる環境にあったため、中学から高校に1年ほどかけて配慮の必要を伝えていた。合格発表の日に、保護者が高校側から声をかけられ、その日のうちに本人を交えた配慮の話し合いが持たれた。・小学校1年から中学3年までは配慮が整わず、ほとんど登校したことがなかったのだが、高校としては入学式から登校させたい意向で、準備を急いでいると伝えられた。・「今まで9年間学校で勉強してこなかったので、目一杯の6年間(単位制高校のため)在籍してできるだけ高校の勉強をしたい」と本人から意向を伝えた。・配慮がなければ到底登校することは不可能だった。・教員6名と管理職で、配慮対応のチームが作られ、直接教科担当のない教員がハブとなって、保護者と毎日メールで連絡を取り合った。