東京都公立小学校
手で文字を書くことが遅く、また非常な疲労感を感じる
実施
5年生担任
小学校5年ノートテイクにタブレットを使用
配慮を求める理由や経過などを記載した自作の配慮願い
小学校6年6年1学期初日からタブレットでのノートテイクを認められた
タブレット使用について親は時間をかけて担任に相談をした。本人が自ら担任に配慮を願い出るまでの意思を固めるまで待ち、担任との相談の上で学校の状況の良い時期(春休み直前)に正式に申請を出した。申請と同時に校長の許可を得て、春休み明 けの進級時にクラスメイトに本人から説明をしてタブレット使用を開始した。 進級とともに担任が交代になったものの、入念な引き継ぎがなされており、支障は全くなかった。 タブレットは自己管理とし、筆記用具の代わりとして常時使えるようにした。校内ではもちろん、校外学習でも常時携帯して使用した。
備考担任がキーパーソンになってくれた。 配慮が必要と担任が感じていても、校内のバランスの中で前例のない配慮を実施することは容易ではないと理解していることを担任に伝え、焦らずゆっくり環境を整えていくということを共通認識として、担任とともに計画を進めた。 担任は校内での理解を広げ、校長に理解を求め、次の担任への引き継ぎを行ってくれた。とても感謝している。 実施にあたった新しい担任は、タブレット使用について本人からクラスメイトに説明をさせた後、他にも使いたい人がいれば同じように申し出るようにと話してくれた。配慮が当然の権利であることを身を以て子どもたちに示してくれたと思う。担任のその姿勢が配慮に対して好意的なクラスの雰囲気を作ったと感じている。