石川県公立中学校
・テスト問題を読むのに時間がかかり、時間内にテストを終えることができない。 ・どこを読んでいるのかわからなくなる。
中１、３学期特別支援教育コーディネーター
中学校3年英・数・国・理・社の問題文代読
WISC４,DEM,URAWSS,STRAW-R,標準読書力テスト,稲垣式ガイドライン,抽象語理解力検査,宇野課題（音削除課題、逆唱課題、図形直後再認課題）,レイの複雑図形,レイの超覚醒記憶検査,URAWSS-English
中学校3年
中学校3年英・数・国・理・社の問題文代読
小学校1年生から特別支援学校の巡回相談とつながっており、子供の状況を把握している巡回相談から学校に助言を続けていた。小学校の頃に代読の実績があることを巡回相談が把握していたので、助言の中で中学校に代読の提案をした。実際の配慮は中学2年生１学期の定期試験から国語のみ開始。代読者は特別支援教育コーディネーター（特別支援学級担任）が担った。当初は代読効果が得られず、方法を模索する必要があった。代読者が代読しながら、読む箇所をペン先でポインティングすることで、格段に効果が得られるようになった。
備考高校入試を意識しながら、特別支援教育コーディネーターが効果のある配慮を計画的に模索した。当初、代読の効果が得られなかったので、定規を使って問題文を見やすくしたり、問題用紙を拡大する方法も試してみたが、いずれも効果はなかった。ポインティングしながら代読するという方法が見つかって、子供は読みの負担が減ってよかったと話す。テストの点数が上がって、家庭での勉強に身が入るようになった。学校では代読の効果を感じた教員たちが、主体的・自主的に高校入試に向けて準備をしていく必要を感じ、高校入試の本番で誰が代読者になっても良いように、教員達が交代で代読に当たって準備を進めていた。この試験は、高校入試本番を想定し直前の定期テストで全教科で実施し てみたもの。